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2006年5月27日 (土)

ビート

今頃 ホンダ ビート の彼は、何をしているのだろうか。

今から、14年程まえの寒い冬の出来事であった。

新入社員が、ビートに乗ってやってきた。その社員の教育担当は、田中主任の役目であった。

新入社員は、お客様用の駐車場に、ビートを駐車してしまった

何も知らないのだから、しかたがない。

私は従業員用の駐車場にビートを移動しておいてあげた

少し傾斜しているし、見るからに頼りないサイドブレーキだったので、ギアをローに入れておいてあげた

これで車は前に動くことは無い。

私も、親切で良き先輩にならなくてはいけない。

一方、田中主任は、教育担当者として、お客様用駐車場に止めたことについて、新入社員を、注意し、ひどく叱責していた。

帰る時に、その新入社員は、タバコを口にくわえ、片手をポケットに入れ、片手でキーを捻った。暖気運転をする為であったので、車には着座していない。女子社員の前でカッコをつけたかったのだろう。

悲劇はその時、起こった。

ビートは、エンジンがかかってしまい、4メートル前の壁に向かって、突進を始めたのだ。もう止めることは出来ない。

わずか4mの走行でも、衝撃は大きく、バンパーが押された為に、フロントフェンダーから、両ドアまでゆがんでしまったのだ。

さらにビートは、構造上衝撃が加わるとハンドルが前に押し出される仕組みになっている。ハンドルとインパネのすき間が無く、ハンドルに手を掛けられない状態になってしまったのだ。

翌日、その新入社員は出社しなかった

田中主任は、感情的に怒ったことに、責任を感じ、朝からうつむいていた。

私は、田中主任に、なぐさめの言葉をたむけてあげた。

「新人には、怒ったりせず、親切にしてあげないとね。」

田中主任は、コクンとうなずいた。

さて、今日も朝から一生懸命やりまっせ!!

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5月 27, 2006 |

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